会長あいさつ

価値創造に向けて情報サービス企業に
期待される役割と進化

一般社団法人 長野県情報サービス振興協会
 会長 神澤鋭二

神澤会長

明けましておめでとうございます。皆様方におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、旧年中は、NISAの活動に対し、多大なるご支援・ご協力を賜り心より御礼申し上げます。

昨年は、コロナ禍からの脱却が進み、社会経済活動の正常化が進む一方で、歴史的な円安局面や資源・原材料の高騰、労働力不足、国際情勢の不安定化など、不確実性の高い状況が続きました。また、ChatGPTをはじめとする生成AIに高い注目が集まり、AI活用が進んだ年でもありました。今後も、様々な業界においてAI活用による新たなイノベーションの創出が期待されます。

当協会(NISA)は、長野県内の情報サービス産業の健全な発展と産業の情報化を推進し、地域社会の活性化に貢献することを目的としていますが、SDGsやゼロカーボン、分散型社会の実現など、現代社会の様々な課題解決にデジタル技術活用の重要性が広く認識される中で、情報サービス産業に求められる期待、役割も大きく変化しています。当協会でも、長野県SDGs推進企業登録制度への登録や安全・安心のIT社会の実現を目指すIPA SECURITY ACTION制度の普及促進など、NISA会員および県内企業を支援する新しい取り組みを開始しています。

あらゆる産業でDXの推進や多様な社会課題の解決が求められる中、情報サービス産業が期待される役割を果たしていくためには、技術の進化に対応し、革新的なソリューション提供を進め、市場変化や顧客ニーズに柔軟かつ迅速に対応していくことが不可欠です。我々情報サービス企業には、ユーザ企業にとっての真のパートナーとして、DX戦略の策定から実装、展開までのプロセスに深く関わり、新たな価値を共に創造していくことが求められています。

長野県では、信州ITバレー構想やコンソーシアム活用型ITビジネス創出支援事業など、デジタル社会を担うIT人材の集積や共創による革新的なITビジネスの創出に向けた取り組みを推進しています。このような活動・事業も含め、県内企業のDX推進の支援、セミナー・講演会の開催、人材開発事業など、今年も様々な取り組みをNISA会員企業の皆様とともに積極的に進めていきたいと考えております。引き続きご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、NISA 会員各社の益々のご発展と社員の皆様のご多幸、ご健勝を祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。

(2024年1月20日発行 NISA news Vol.104 年頭のご挨拶より)